静岡県東伊豆町に位置する「伊豆リトリート 熱川粋光 by 温故知新」が、2025年11月1日にリニューアルオープンしました。運営元の株式会社温故知新は、旅の目的地となる宿をプロデュースしています。今回のリニューアルでは、「ノスタルジック・ラグジュアリー」をコンセプトに掲げ、昭和の温泉街の懐かしさと現代的な快適性を融合させた空間を創出。全16室がオーシャンビュー、源泉かけ流し露天風呂付きの温泉リトリートとして再編集されました。
リニューアルに先立ち、10月20日には地元の方々を招いた内覧会が開催されました。

地域との共生を祝う内覧会
10月20日に行われた内覧会には、地域住民のほか、東伊豆町長や観光協会、旅館組合の地元関係者約30名が来場し、リニューアルされた「粋光」の姿を体験しました。
東伊豆町長からは、この施設の誕生が熱川温泉のブランド力向上や地域経済の活性化、さらには東伊豆町全体の発展につながることへの期待が寄せられました。セレモニーの締めくくりには、関係者による鏡開きが実施され、地域とともに歩む新たな門出が祝われました。

館内には、地域の方々から提供された昔のポスターや写真がアートワークとして飾られ、熱川温泉が最盛期を迎えた時代のレコードコレクションも多数配されており、来場者は懐かしさに浸るひとときを過ごしました。特に、大浴場を客室へと大胆にリノベーションしたスイートルームでは、「想像以上に大浴場の面影が残っている」という驚きの声も聞かれました。


「伊豆リトリート 熱川粋光」の再編集ストーリー
熱川は、面積あたりの温泉櫓の本数が日本一を誇る温泉地です。高度経済成長期には、首都圏からのアクセスの良さと豊富な湯量・湯温から団体旅行の目的地として栄えました。しかし、旅行スタイルの変化により観光人口は減少傾向にありました。今回のリニューアルでは、熱川の最盛期から現代までの記憶に焦点を当て、現代では失われつつあるアナログな温もりや手触り感、時を重ねる贅沢さを感じる空間として設計されています。
大浴場をスイートルームへ──温泉文化を再定義する空間デザイン
象徴的な取り組みとして、2つの大浴場がそれぞれ約200㎡のスイートルームへと改装されました。これは、かつて共有の場であった大浴場を、現代の旅行者が求めるプライベート性と融合させ、熱川に古くから伝わる温泉文化を五感で味わいながら個人の贅沢な時間を尊重する空間へと再編集するものです。
かつての構造を生かし、当時の開放感を保ちつつ約20㎡の専用露天風呂を再構築。太平洋を一望するオーシャンビューと豊富な湯量を引き続き楽しめます。さらに、サウナを併設することで、伝統的な湯浴み文化を現代的なウェルネス体験へと昇華させています。内湯の面影を残すエリアはリビングとして活用され、かつての石畳や洗い場の鏡をあえて残し、昔の熱川の写真をアートワークとして配することで、温泉文化を伝える空間となっています。



この大胆なリノベーションは、古き良き熱川の温泉文化を保存しつつ、多様化する旅行スタイルに合わせた快適性を備えています。また、大浴場を客室にする一方で、全16室すべてに露天風呂が備えられ、どの部屋からもオーシャンビューの湯浴みを堪能できるようになりました。全24室から16室へと減らすことで、全室約90~200㎡のラグジュアリー仕様の客室に改装されています。
既存のものを活かしたアップサイクル
リニューアルにあたり、旧「粋光」で実際に使われていた素材や備品が館内各所に再配置されています。建物の改修時には、旧館から引き上げられたコンクリートガラが、ロビーのアートワークや客室のサインとして再構築されました。熱川周辺はかつて江戸城の築城石を切り出した場所として知られており、この歴史を踏まえ、建物から生まれたコンクリートガラが単なる廃材ではなく、歴史を継ぐものの一つとして館内に配されています。



また、レストランやパブリックエリアの照明には、旧「粋光」で使用されていた灰皿や食器がアップサイクルされています。陶器の質感を活かし、照明カバーとして再設計されました。さらに、金庫、電話、茶びつ、椅子なども旧「粋光」で長年使われていた備品が、カラーリングやパーツをコンセプトデザインに合わせて仕上げられ、客室内のアクセントとして再利用されています。これらは装飾としてだけでなく、実際に使用できる形で残されており、旧「粋光」の面影を滞在体験の中で自然に感じられるよう工夫されています。これらの取り組みは、資源の再利用に留まらず、施設が歩んできた歴史を具体的な形で可視化し、過去の素材を新しい価値として生かすことを目的としています。

「ノスタルジック・ラグジュアリー」を体現する空間づくり
「ノスタルジック・ラグジュアリー」のコンセプトのもと、ラウンジバー「汐待ち(しおまち)」とゲームラウンジ「浪間(なみま)」が新設されました。ラウンジバーでは、海景色と熱川の街並みを望むロケーションで、レコードから流れる昭和歌謡や懐かしい洋楽を楽しみながら、静岡のワインやクラフトドリンクを味わえます。


ゲームラウンジには、スマートボールやアナログなボードゲームなど、昭和の娯楽文化を象徴するアイテムが配置され、世代を超えて楽しめる懐かしさと遊び心が交差する空間です。これらの空間は、現代では失われつつある温もりのある時間の過ごし方を、現代の滞在体験として再編集したものであり、ノスタルジックな要素を取り入れながらも、静けさと上質さを保つバランスが意識されています。

また、これらの空間には、地域の方々から提供された昭和時代のポスターや写真が展示されており、当時の観光ポスターや雑誌など、街が最も賑わっていた時代の文化的アーカイブがアートワークやインテリアとして再編集されています。多数展示されたレコードコレクションとともに、訪れる人々は懐かしさを感じながら、時代を超えて受け継がれてきた熱川の物語に触れることができます。

伊豆の新たな味覚を発見するダイニング体験
館内レストラン「汐と杯(しおとさかずき)」では、「伊豆の記憶を呼び覚ます、海と時の和食」をテーマに、伊豆の風土と文化を映した料理が提供されます。金目鯛、伊勢海老、黒むつをはじめとした伊豆の食材や、地に根付いた郷土料理を礎に、長年老舗ホテルで腕を磨いた料理長が、香りや温度、盛り付けのバランスを意識した構成で、「懐かしさと新しさが共存する伊豆の味覚」を表現しています。


ワインや地酒とのペアリングにも力が入れられており、静岡や中伊豆のワイナリーをはじめ、国内外から厳選された銘柄が料理に合わせて提案されます。お酒を嗜まない方には、ノンアルコールペアリングも予定されています。朝食では、旬の魚と地元野菜を中心にした多品目の和朝食が用意され、発酵の技を取り入れた郷土らしい手仕事を大切にしながら、一日の始まりを彩る内容となっています。レストラン名の「汐と杯」には、海景色と伊豆食材を楽しみながら、大切な人と語らい、杯を酌み交わす空間でありたいという想いが込められています。相模灘を望むカウンター席や、ふすまで仕切られた半個室を備え、朝は陽光が、夜は月明かりが波に揺れる中で、時間の移ろいとともに伊豆の味覚を堪能する食体験が演出されます。

宿泊予約について
ご予約は、以下の公式HPより可能です。
「伊豆リトリート 熱川粋光 by 温故知新」について

静岡県東伊豆町に位置し、相模湾を望む高台に佇む全16室のスモールラグジュアリーホテルです。全室オーシャンビュー、源泉かけ流し露天風呂を備え、波音と潮風に包まれたプライベートなひとときを過ごせます。コンセプトは「ノスタルジック・ラグジュアリー」で、昭和の温泉街のような懐かしさと新しさが調和する空間です。伊豆の風土が育んだ食材と郷土料理を礎に、伝統と革新の技を活かした和食も提供され、和食とワインのマリアージュにより、伊豆の食材の新たな楽しみ方を提案しています。
施設詳細
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施設名: 伊豆リトリート 熱川粋光 by 温故知新
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所在地: 〒413-0302 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1271-2
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アクセス: 熱川駅より徒歩約10分(送迎有、要連絡)
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東京からお越しの場合: 東京ー伊豆熱川(約2時間15分)
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階数: 6階
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部屋数: 全16室
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公式サイト: 伊豆リトリート 熱川粋光 公式サイト
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公式Instagram: 伊豆リトリート 熱川粋光 公式Instagram
株式会社温故知新について
温故知新は、ホテルや旅館の運営、プロデュースを手がける企業です。ミシュラン5つ星のスモールラグジュアリーホテルや老舗旅館をはじめ、スタジアム一体型ホテル、シャンパン・ホテル、美術館併設レストラン、道の駅のレストランなど、個性的な施設を展開しています。「地域の光の、小さな伝道者」という理念のもと、その地にしかない魅力を形にし、唯一無二の体験として国内外へ発信しています。旅の目的が心身の回復や内省へと変化する中で、都市部から離れた地方や離島に拠点を置き、滞在そのものが目的となるリトリートという旅のスタイルをいち早く提案してきました。今後も、既成概念にとらわれない発想で、「旅の目的地=ディスティネーションホテル」の可能性を広げていくとのことです。
会社概要
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社名: 株式会社温故知新
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代表取締役: 松山 知樹
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本社所在地: 東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE 502号室
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設立年: 2011年2月1日
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資本金: 1,000万円
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事業内容: ホテル・旅館の運営及びプロデュース
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公式サイト: 株式会社温故知新 公式サイト
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企業情報: 株式会社温故知新 企業情報
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X(Twitter): 株式会社温故知新 公式X(Twitter)
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Instagram: 株式会社温故知新 公式Instagram
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Youtube: 株式会社温故知新 公式Youtube

